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最終的には愛が有るかどうかなんだよ

 俺の世代では、体罰は極当たり前の環境でスポーツを遣って来た。練習をサボってよく怒られた記憶はあるな。しかし中学の俺の恩師は殴るときは泣きながら殴った。あの顔を見ると反発する気になれなかった。本当に俺が悪かったんだなあ、と思ったものだ。しかし練習は厳しかったなあ。
 三年間で殴られたのは、3回はあったと思うが、未だに恨んでないし、感謝している。本当に俺達を愛してくれたんだと思う。相手に気持ちが通じていれば、その延長に体罰はあるのは仕方ない。
 高校に入って、俺は3ヶ月で部活を辞めている。理由は顧問が酒に酔って殴ったからだ。俺は反射的に殴り返していた。救急車が来て大騒ぎだったけど、顧問が酔っ払って指導したこともあり、何のお咎めもなかった。しかしコイツのことは未だに恨んでいる。
 お互いの信頼関係が最終的には、重要になるんだよ。信頼している人には口が切れるほど殴られても感謝するし、嫌いな奴には軽く叩かれても許せない。
 人を指導するのは難しいが、信頼関係の構築がなければ指導は出来ない。 
  

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